白ギャップ
白ギャップは、指定された種類のオブジェクトをほぼ含まない画像の矩形領域を記述する、FlexiLayoutの要素です。
白ギャップ検索で、オブジェクトのヒストグラムが作成されます。検索領域のオブジェクトからヒストグラムを作成する時、横軸(縦ギャップ検索用)または縦軸(横ギャップ検索用)のすべてのオブジェクトの射影の合計が算出されます。射影の合計が指定された閾値以下である場合、その領域は白ギャップと見なされます。
縦ギャップのヒストグラムの構築 |
ヒストグラムの詳細は、白ギャップ仮説をご覧ください。
検索領域には偶発オブジェクトが含まれていることがあります。そのようなオブジェクトの最大許容数は、要素のプロパティで指定されます。
白ギャップ要素はFlexiLayoutツリーででマークされます。
白ギャップ要素のプロパティ
プロパティダイアログボックスの白ギャップタブをクリックして、対応するオブジェクトを記述します。プロパティダイアログボックスを開くには、FlexiLayoutツリーで要素を右クリックし、ショートカットメニューからプロパティ...を選択します。
プロパティダイアログボックス、白ギャップタブを表示
- 向き
は白ギャップの向きを設定します: - 縦白ギャップには、検索領域の上部/下部境界と一致する上部/下部境界があります。左右境界は検出されなければいけません。縦白ギャップの例としては、2つのテキスト列の間のスペースです。
- 横白ギャップには、検索領域の左右境界と一致する左右境界があります。上部/下部境界は検出されなければいけません。横白ギャップの例としては、テキストの2つの段落の間のスペースです。
- 最小幅/高さは、向きに垂直に白ギャップの最小幅/高さを設定します。より小さい幅/高さのギャップは無視されます。ユーザー定義測定単位で測定されます。デフォルト値は20ドットです。
- オブジェクト種類の間で検索プロパティは、白ギャップを検索するオブジェクトの種類を設定します。所望のオブジェクトは、隣のチェックボックスにチェックして、選択します。
検索領域で発生し得るオブジェクトのヒストグラムのプロパティ
- 下限閾値ヒストグラムの最小水準を設定します。このプロパティは、検索領域で他のオブジェクトを許容します。オブジェクトのヒストグラムの高さがこのフィールドで指定された数より大きい場合、検索領域にはギャップがないと見なされます。ユーザー定義測定単位で測定されます。デフォルト値は37ドットです。
- 上限閾値ヒストグラムの最大水準を設定します。このプロパティにより、縦ギャップ検索時に検索領域に縦に配置された多数の偶発オブジェクトや、横ギャップ検索時に横に配置されたオブジェクトで生じる偽ヒストグラムの最大値を除外できます。ユーザー定義測定単位で測定されます。デフォルト値は150ドットです。
- 閾値係数(%)ヒストグラムの最大相対水準を設定します。ヒストグラムの相対的なレベルは、[ヒストグラムの水準]/[検索領域のヒストグラム最大値]で計算されます。デフォルト値は20です。
注意:
- 下限閾値、上限閾値、閾値係数(%)の値は、試行錯誤でしか選択できません。デフォルト値から始めることをおすすめします。満足する結果でない場合は、すべての試験画像で白ギャップを検出できるような値を探してみてください。
- 閾値係数(%)の値が下限閾値の値より小さい場合は、下限閾値が使用されます。閾値係数(%)が上限閾値より大きい場合は、 上限閾値です(すなわち最も厳しい基準が使用されます)。
以下もご参照ください:
4/12/2024 6:16:07 PM