検索領域
検索領域は、検索制限および関係のセットで定義されます。要素によって記述されたオブジェクトを探す場所を指示します。
検索領域は、共通の境界が不要な1つまたは複数の矩形で構成されています。つまり、検索領域は連続していないこともあります。
検索領域は、絶対検索制限すなわち座標によって、または相対検索制限すなわち他の要素との関係によって、定義することができます。相対検索制限を指定する時、FlexiLayoutツリーの記述された要素の上にある要素を使用できます(この要素に対応する画像オブジェクトは、ツリーの上の要素によって記述された発見済みオブジェクトに関する情報を用いないと、見つけられません)。
検索領域の絶対座標の指定
絶対検索領域は、要素のプロパティダイアログボックスの検索制限タブで定義されています。
多ページ文書では、要素を検索するページの範囲を選択できます。領域プロパティの検索領域の絶対局所座標を指定することができます。
要素の検索領域からの除外
要素区域を除外プロパティで、見つかった要素の仮説の区域を検索領域から除外できます。除外された要素の仮説が見つからない場合、この制限は要素の検索領域に影響を及ぼしません。
注意:例外として、高度な検索前関係ペインで除外された要素の仮説の境界に対して、ユーザーが追加的な制限を指定した場合があります。この場合、除外された要素が見つからなければ周囲の検索領域からこの要素の矩形検索領域を取り消します。内部矩形の詳細はあいまい矩形セクションをご覧ください。
縦テキストの認識
Currency、Date、Phone、Character String、Static Text、Paragraphでは、縦横両方向のテキストを認識できる縦書きのテキストを検索オプションがあります。上から下と下から上オプションは縦テキストを上から下へ、下から上へ認識することを、有効、無効にします。デフォルトで、これは有効であり、縦書きのテキストを検索が選択されている時にだけ、無効になります。
別の要素に関連する検索領域の指定
相対検索領域は、要素のプロパティダイアログボックスの関係タブで定義されています。相対検索領域を定義するには、境界が定義される参照要素を指定し、種類「右」、「左」、「上」、「下」の関係を指定します(関係プロパティ)。任意の要素に任意の数の検索領域を指定できます。検索領域の境界は、異なる参照要素に関連して指定できます。相対検索領域が指定されていない場合は、画像のオブジェクトが検索されます。それぞれの検索制限は半平面を指定します。半平面と画像の交わる場所は、検索領域の矩形部分を生成します。すべての検索制限と画像の交わる場所は、要素の検索領域を生成します。
検索領域の境界は、要素境界およびオフセットプロパティでより正確に指定することができます。
要素境界プロパティは、要素の上、下、左、右の境界に関連する検索領域の境界を指定します。デフォルトでは、プロパティは<whole>に設定されています。
相対検索領域を計算する時、参照要素プロパティで指定された参照要素が見つからないかもしれません。相対要素が発見された時および相対要素が発見されなかった時の両方で、相対探索領域をどのように計算するか考えましょう。参照要素がオプションで、要素で指定された条件を満たすオブジェクトが画像にない場合、帰無仮説が立ちます。参照要素に対する帰無仮説の区域は、要素の検索領域を囲む矩形と一致します。参照要素が見つかった場合、仮説の区域は、仮説に入る検出オブジェクトの区域から構築され、要素の検索領域内部に配置されます。
参照要素が見つかって、要素境界が<whole>に設定されている場合、右制限は「参照要素の右境界の右」を意味し、左制限は「参照要素の左境界の左」を意味します(つまり、仮説の上下左右)。参照要素の仮説が立っていない場合、参照要素の検索領域内のどこにでもあり得ることを意味します(検索領域外はなし)。従って、右制限は、発見されなかった仮説に適用される時、「参照要素の仮説が位置し得る領域の右」を意味します。数学的に、これは「参照要素の検索の左境界の右」を意味します。同様に、左制限は、発見されなかった仮説に適用される時、「参照要素の検索領域の右境界の左」を意味し、下制限は、「参照要素の検索領域の上部境界の下」を意味し、上制限は、「参照要素の検索領域の下部境界の上」を意味します。
要素境界プロパティが特殊な値「左」、「上」、「右」、「下」の1つに設定されている場合、検索領域は、仮説が発見されたか否かにかかわらず、参照要素の仮説の指定境界に関連して計算されます。例えば、発見されていない仮説の場合、 右制限であって「右」に設定されている要素境界と連結している制限は、「参照要素の検索領域の右境界の右」を意味します。
オフセットプロパティは、検索領域の境界を一定の距離分動かします。正のオフセット値では、境界が関係プロパティで指定された方向と同じ方向に移動します。負のオフセット値では、境界が関係プロパティで指定された方向と逆の方向に移動します。
例えば:
FlexiLayoutには種類静的テキストのYourPlanetName要素が含まれており、画像であなたの惑星名:フィールド名が検索されます。このフィールドで入力したテキストを探す必要があります(この場合は「火星(衛星フォボス)」)。種類文字列の惑星要素を作成して、惑星要素の右に検索領域を指定すなわち要素境界プロパティを右に設定します。検索領域の位置は、下の図の通りです:
検索領域の境界を右にすなわち右関係に指定されている方向と同じ方向に動かします。これには、正のオフセット値、200などを選択します。新しい境界の位置は、下の図の通りです:
検索領域の境界を左にすなわち右関係に指定されている方向と逆の方向に動かします。これには、負のオフセット値、-200などを選択します。新しい境界の位置は、下の図の通りです:
特定のオブジェクトに最も近い要素の選択
最も近いプロパティで、画像の特定の要素または点に最も近い仮説を検索すべきであること、他のすべてのものが等しいこと、が指示されます。要素の最も近いプロパティで、最も近い要素、点、または座標軸を指定します。
検索領域の表示
関係プロパティを編集すると、または関係表で関係を選択すると、その関係が画像ウィンドウで可視化されます。複数の関係を選択すると、選択した関係の交わる場所が表示されます。参照レイアウトモードでは、オフセット値を変更するために、画像ウィンドウでマウスを使用してオフセット境界を直接ドラッグすることもできます。
FlexiLayoutを合致させる時、最初に指定したすべての制限を使用して要素の検索領域を計算します。次に、検索領域に位置する画像オブジェクトに要素と同じ特性があるかが確認されます。FlexiLayoutを合致させた結果、間違ったオブジェクトが見つかった場合は、要素の検索領域を調べることで、原因を探ることができます。
FlexiLayoutを合致させた後で要素の検索領域を表示するには、要素に対応する仮説を右クリックし、ショートカットメニューから検索領域を表示コマンドを選択します。検索領域が画像ウィンドウに表示されます。
詳細:
4/12/2024 6:16:07 PM