FlexiLayoutの自動作成
ABBYY FlexiLayout Studioでは、マークされたフィールドと静的要素でトレーニングしてFlexiLayoutを作成できるようになっています。静的要素は、同じ種類の文書に表示される要素です。最も一般的な種類の静的要素は静的テキスト(単語、単語の一部、またはテキスト行)で、あまり一般的でないものは区切りやバーコードを含みます。フィールドは、テキスト(単語、単語の一部、行または段落)またはバーコードを抽出するために検出しなければならないブロックです。
この方法で作成されたFlexiLayoutは、ABBYY FlexiCaptureで文書画像のフィールドを静的要素に関連する位置に基づいて検出するのに使用できます。トレーニングを使用してFlexiLayoutを作成すると、手動で作成するよりも簡単になります。
ABBYY FlexiLayout Studioでは、複数のレイアウト代替も作成できます。レイアウト代替は、異なる静的要素設定がありながら同じフィールドのセットを共有するFlexiLayoutのバージョンです。トレーニングモードを使用して、またはFlexiLayoutの編集中に、トレーニングできます。
FlexiLayoutのトレーニング時には、以下を念頭に置きます:
- トレーニングセットの画像を使用してトレーニングが行われます。FlexiLayoutを生成する前に、トレーニングセットに画像を追加することができます。トレーニングセットには最低3ページが含まれていなければいけません。
- レイアウト代替の静的要素のみを編集することができます。FlexiLayoutのすべての代替に同じフィールドがあります。
- レイアウト代替を編集する時にページにマークのないフィールドや静的要素が含まれている場合、FlexiLayoutは自動的にページに適用されます。この方法で検出された新しいフィールドブロックはFlexiLayoutに追加され、既存のフィールド区域は変更されません。
- ブロックを既存のFlexiLayoutに追加した場合、これらのブロックはトレーニングモードで表示されません。これらのブロックを、FlexiLayoutのショートカットメニューでフィールドをブロックで初期化コマンドを使用して、作成できます。
トレーニングモードでのFlexiLayoutの作成
トレーニングを使用してFlexiLayoutを作成するには、以下の手順を踏みます:
- 新しいプロジェクトを作成するか、既にFlexiLayoutが含まれている既存のプロジェクトを開きます。
- ボタンをクリックして、またはトレーニングメニューからトレーニングモードを選択して、トレーニングモードに切り替えます。
- バッチペインで:
- 画像を事前認識します(すべての画像を選択し、それらで右クリックして、ショートカットメニューの事前認識をクリックするか、バッチメニューを開いて、事前認識をクリックします)。
- 画像をダブルクリックして開きます。認識結果を調べ、FlexiLayoutのトレーニングに使うフィールドと静的要素を指定します。
- トレーニングウィンドウで:
- レイアウト代替を参照代替ドロップダウンリストから選択するか、新しく作成します。
- 参照要素を自動的に生成する場合は、自動参照オプションを有効のままにしておきます。このオプションを無効にすると、参照要素
手動を指定しなければいけなくなります
- 画像ウィンドウのページでフィールドと静的要素の領域をマークします:
- ブロックを作成ツールを使用して画像でブロックの領域をマークします。マークしたブロックの名前はフィールドリストに表示されます。
- 要素を作成ツールを使用して静的要素の領域をマークします。マークされた要素の名前は
静的要素リスト
- ショートカットメニューのコマンドを使用して、画像のフィールドと静的要素をマークします。場所を描画ツールを使用してフィールドまたは要素をマークし、マークした領域を右クリックし、ショートカットメニューで所望のコマンドをクリックします。
- フィールドと静的要素のマークが終了したら、ページをバッチウィンドウのトレーニングで使用列で選択して、トレーニングセットに追加します。
- 画像のショートカットメニューでドラフトレイアウトを予測をクリックします。
- バッチのすべての画像でフィールドと要素が正しく検出されたかを確認し、必要に応じてマークを修正します。フィールドまたは要素が検出不可だったすべてのページをトレーニングセットに追加します。
ページにない要素は、そのようにマークすることができます。これには、要素のショートカットメニューで存在しないをクリックするか、画像の要素の領域でボタンをクリックするかまたはマウスの中央ボタンをクリックします。存在しないとマークされた要素の名前は、取り消し線フォントで表示されます。
ページのステータスは、トレーニングのレイアウトの状態列でアイコンで表示されます:
- 要素はマークなし
ページでフィールドまたは参照要素がマークされていないことを示します。 - マークされていない要素あり
一部のフィールドまたは参照要素がページでマークされていないか、マークされていない要素が存在しないとマークされているわけではないということです。 - マークされていない必須要素あり
必須要素がページでマークされていません。 - すべての要素がマーク済み
すべての要素がページでマークされているか、存在しないとマークされています。 - 参照クラスの設定なし
トレーニングページの参照クラスが指定されていません。
- ボタンをクリックして、レイアウト代替を生成します。プロジェクトで複数の参照代替を使用する場合は、更新するレイアウト代替を指定します。
デバッグ中のFlexiLayoutのトレーニング
ABBYY FlexiCapture 12では、FlexiLayoutをデバッグ中にトレーニングできます。これには、レイアウト代替のコンテキストメニューの代替をトレーニングコマンドを使用します。参照レイアウトは新しいレイアウト代替を生成するために使用され、参照要素は自動的に作成されます。代替をトレーニングおよび試験コマンドは、新しいレイアウト代替をトレーニングし、そのクラスのすべてのページに適用します。
トレーニングモードオプション
オプション...ダイアログのトレーニングタブにはトレーニングの設定が含まれています。
ナビゲーショングループでの設定は、またはボタンをクリックした時に、どのようにページがナビゲーションされるべきかを決めるものです:
- マークのないあらゆる要素
マークのない任意の要素を含むページを循環させます。これはデフォルト設定です。
- マークのない選択した要素
マークのない現在選択されている要素を含むページを循環させます。
ドラフトレイアウト予測グループは、トレーニング中にどのようにレイアウト代替が適用されるべきかを決めるものです:
- ナビゲーションでレイアウトを自動的に予測(ボタン)
別のページに切り替えると、ドラフトレイアウトが自動的に適用されます。
- バッチ予測で既存のフィールド区域を置換
フィールドと要素の既存のブロックを、レイアウト代替が適用された時に検出されたブロックに置換します。
テンプレート生成グループには1つのオプションが含まれています:
- 生成時に識別子を作成はトレーニング中のレイアウト代替の識別子を自動的に作成します(詳細は識別子セクション参照)。
識別子
識別子は、特定の種類に属するものとして分類するために使用できる文書の特徴です。識別子の例としては、特有の単語およびフレーズ、特定のバーコード値および区切りがあります。
レイアウト代替をトレーニングする時、レイアウト代替に属する文書で頻繁に発生し、他の種類の文書では発生しない単語セットができます。
レイアウト代替の識別子は、必須とマークされる識別子グループに保存されます。このグループには、レイアウト代替に属する文書でしか発生しない単語をそれぞれ含む、静的テキスト種類の要素のリストがあります。識別子のグループ間の関係は作成できません。
ツールバーのボタン
12.04.2024 18:16:07