Microsoft Azureファイルシェアの使用

このセクションでは、ABBYY FlexiCaptureアプリケーションサーバーをMicrosoft Azureのファイルシェアに接続する方法を説明します。

注:ここでは、すでにMicrosoft Azureファイルにストレージアカウントが作成済みで、ABBYY FlexiCaptureが使用する準備ができているものとします。

  1. Azureポータルで、お使いのストレージアカウント(この例ではabbyystorage)にアクセスし、ストレージアカウントペインでファイルをクリックしてください。

  1. ストレージアカウント名(この例ではfcstorage)とスペースクォータを指定して、ストレージアカウント内にファイルシェアを新規作成してください。

  1. 作成したファイルシェアを開き、接続をクリックしてください。

  1. クリップボードにcmdkeyコマンドをコピーしてください。

  1. FlexiCaptureサービスのアクセス許可を持つシステムユーザー(この例ではfcuser)としてFlexiCaptureアプリケーションサーバーをもつ仮想マシンにログオンし、コマンドラインプロンプトを開き、クリップボードからcmdkeyコマンドを貼り付けて実行してください。これで、Windowsの証明マネージャ にファイルシェア資格情報が追加されます。

  1. Windows Explorerを開き、ユーザーがファイルシェアにアクセスできることを確認します。

  1. Internet Information Services (IIS) マネージャを開き、FlexiCaptureアプリケーションプールを選択してから、詳細設定をクリックしてください。
  2. 必要な認証でプールの識別をFlexiCaptureユーザーアカウントに変更し、Load User ProfileTrueに設定し、OKをクリックして変更を確定してから、アプリケーションプールを再生してください。
  3. 管理・モニタリングコンソールでエターナルストレージを使用するオプションを選択し、Microsoft Azureのファイルシェアへのパスを指定してください。

Azure Key Vault を使用して Microsoft Azure ファイルへ接続

Azure Key Vaultは、APIキー、パスワード、証明書などの秘密を安全に保管するためのクラウドサービスです。このサービスにより、Azureの購読者は、クラウドアプリケーションやサービスで使用される機密データを保護することができます。key vaults の作成と管理は、Azureポータルを通じて行うことができます(詳細はMicrosoftのドキュメンテーションを参照ください)。

Azure ファイルへの接続を設定するには、以下の通りにします:

  • Azureポータルで
  1. ABBYY FlexiCapture アプリケーションサーバー用の仮想マシンを設定します。
    重要!アプリケーションサーバーを持つ仮想マシンは、Azure アクティブディレクトリに登録されている必要があります。仮想マシンの作成と設定の詳細は、Microsoftのドキュメンテーションを参照してください。
  2. 新しい key vault を作成します。
    Permission モデルAzure 役割ベースのアクセス制御を選択します。
  3. 秘密を保存したり表示したりできるようにするには、アカウントにKey Vault Secrets オフィサーの役割を追加し、仮想マシンオブジェクトにKey Vault Secrets ユーザーの役割を追加します。仮想マシンに権限を付与する方法の詳細は、Microsoftのドキュメンテーションを参照してください。
  4. Azure Storage アカウントの秘密(例:アクセスキー)を key vault に追加します。key vault に秘密を追加する方法の詳細については、Microsoft社のドキュメテーションを参照してください。
    重要!Azure ファイルに接続するには、秘密の名前がストレージアカウント名と同じである必要があります。

  • 各アプリケーションサーバーで

システムアカウントを構成してAzure ファイルにアクセスします。これを実行するには:

  1. 以下のPowerShell スクリプトを、アプリケーションサーバーがインストールされている各仮想マシンに保存します:

    PowerShell スクリプトを表示

このスクリプトは、以下の2つのパラメータを入力として受け付けます:

  • ネットワーク Azure フォルダーのルートへのパス、 例: “\\<name of Azure Storage account>.file.core.windows.net\<name of network folder>”。
  • Azure Storage アカウントのアクセスキーを保存する key vault の URI。
    Azure ポータルの概要タブの Vault URI フィールドから URI をコピーできます。

スクリプトを実行するためのサンプル文字列: powershell.exe <path to file with script> -share \\<name of Azure Storage account>.file.core.windows.net\<name of network folder> -uri https://<name of Azure key vault>.vault.azure.net/.

  1. スクリプトを実行するには、Task Schedulerで、システムの起動イベントでトリガーされるタスクを作成します。このタスクは、システム、ネットワークサービス、ローカルサービス のいずれかのユーザーアカウントで実行する必要があります。IIS アプリケーションプールの実行には、同じアカウントを使用する必要があります。
  2. 接続スクリプトの実行後にIISサービスを開始するように構成します。これを行うには、World Wide Web 発行サービスのプロパティ ダイアログボックスを開き、 全般 タブの 起動タイプドロップダウンリストから 自動(Delayed Start) を選択します。
  3. アプリケーションサーバーを再起動します。

12.04.2024 18:16:06

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