概要
測定基準は特定の測定値を保存してさらに比較・分析できる柔軟なツールで、カスタムパフォーマンスまたは品質マークとして使用することもできます。測定基準を使えば、タイムラインのセットから必要な情報を抜き出し、別のユニットとして扱うことができます。
Timelineでは、測定基準はひとつのツールではありますが、独立してはいません。集計やチャートなどのツールでより詳しく分析するための基礎となるものです。
特定の期間に基づくタイムラインセットを作成できます。また、それぞれについて、2つのイベント間の時間について測定基準を作成することができます。たとえば、配達員が荷物を手にした時点から顧客に配達されるまでの時間などです。こうした測定基準をチャートとしてダッシュボードに追加し、別の時間単位(月、週など)で似たものを比較することができます。したがって、考えられる偏差をグラフで表示し、外部要因による安定した配送サービスへの影響を分析することができます。カスタム測定基準を保存しておけば、毎回比較を設定する必要はありません。
測定基準の設定方法
- 測定基準ツールを開きます。これを実行するには、 > プロジェクト設定 > 測定基準をクリックします。
- +作成をクリックします。
- 測定基準の名前を設定します。
- 後で何の測定基準かわかるように説明を入力します。
- 測定基準のもとになるセット名を選びます。
- 測定基準のタイプを選択して設定します。
測定基準のタイプを表示
タイプ |
説明と設定 |
イベントコスト |
選択した集約関数に基づいてイベントのコストを計算します。* 設定コスト(コスト0 )のないイベントも計算に含まれます。
設定の追加の手順:
- 集約関数のいずれかを選択します。
- 必要に応じて、特定のイベントを選択します。
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イベント期間 |
選択した集約関数に基づいて、2つの特定のイベント間の時間差を表示します。 *
設定の追加の手順:
- 集約関数のいずれかを選択します。
- 間隔を設定するには、"+"アイコンをクリックして、イベントの開始と終了を選択します。イベントとその属性のペアを選択するか、任意のイベントに切り替えます。
注開始イベントと終了イベントを1つだけ選択できます。
- タイムラインで複数回発生するイベントについては、最初に発生したイベントを使用するか、最後に発生したイベントを使用するかを選択してください。
- オプション:現行のデータセットにおける追加タイムスタンプを含む属性がある場合、それらの値を時間属性として使用することを選択することができます。この方法は、アップロードされたデータでタイムスタンプとしてマッピングされたコラムからの値を使用することの代わりに使えます。
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イベント件数 |
選択したセット内のイベントまたは単一イベントの合計発生数を表示します。
設定の追加の手順:
オプション:発生回数をカウントする特定のイベントを選択します。それ以外の場合は、発生したすべてのイベントがカウントされます。
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コスト |
選択した集約関数に基づいてタイムラインのコストを計算します。*設定されたコストのイベントのみが計算されます。
設定の追加の手順:
- 集約関数のいずれかを選択します。
- オプション:特定のイベントを選択してコストを計算します。それ以外の場合は、発生したすべてのイベントがカウントされます。
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タイムラインの数 |
選択したセット内のタイムラインの数を表示します。 |
タイムライン毎のイベント件数 |
選択した集約関数に基づいて、タイムライン内のイベントまたは特定のイベントの数を表示します。 *
設定の追加の手順:
- 集約関数のいずれかを選択します。
- オプション:1つのタイムラインで発生した回数をカウントする特定のイベントを選択します。それ以外の場合は、発生したすべてのイベントがカウントされます。
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タイムライン毎の固有イベント件数 |
選択したタイムラインセットで1回だけ発生するイベントの数を表示します。選択した集約関数に基づきます。 *
設定の追加の手順:
集約関数のいずれかを選択します。
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営業期間 |
選択した集約関数に基づいて、タイムラインの営業時間を表示します。* 計算はカレンダーツールの設定に従って行われるためカレンダーを適用せずにこの測定基準タイプを保存することはできません。
カレンダーの設定方法とツールの一般的な情報については、カレンダーを参照してください。
設定の追加の手順:
集約関数のいずれかを選択します。
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期間 |
選択した集約関数に基づいて、タイムラインの全体的な期間を表示します。 *
設定の追加の手順:
集約関数のいずれかを選択します。
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属性期間 |
同じイベントの属性またはタイムスタンプの間の時差を表示します。 重要。この測定基準の作成は、使用されたデータセットが、日にち/時間の属性または一つのイベント内の異なるタイムスタンプといったタイムスタンプに関連する情報を十分に含まれる場合のみ可能です。
設定の追加の手順:
- 集約関数のいずれかを選択します。*
- 属性を測定するイベントを選択します。
- アップロードされたデータの中からの異なる日にち/時間の属性により属性タイムスタンプを定義します。選択されているイベントに一つ以上のタイムスタンプがある場合、イベントのタイムスタンプも使用できます。
注有効な測定基準の構成のために、インターバルにおけるタイムスタンプが異なるべきです。
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属性値 |
選択した集約関数に基づいて、タイムライン内の特定の属性値を表示します。* 注:この測定基準は、数タイプの属性にのみ適用できます。
設定の追加の手順:
- 集約関数のいずれかを選択します。
- + ディメンションを選択をクリックしてイベントペアとその属性(ディメンション)を選択します。属性が数タイプになっていることを確認してください。
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属性別カウント |
選択セット内で、指定した属性の特徴的な値の数を表示します。
設定の追加の手順:
+ ディメンションを選択をクリックして、イベントペアと属性(ディメンション)を選択します。
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抽出測定基準 |
選択した算術演算子(オペレーター)に応じて、2つの測定基準の計算を表示します。
設定の追加の手順:
- 書式を選択します:数、コスト、時間、営業時間(カレンダーツールの設定に応じて)。
- 計算する最初の測定基準と2番目の測定基準を設定します。
- オペレーターを選択します:
- "+" - 加算
- "-" - 減算
- "*" - 乗算
- "/" - 除算
- "^" - 指数関数
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* - 集約関数は、複数のデータセットの値をまとめて1つの要約値を形成する数学関数です。Timelineでは、最小値・最大値・平均値・合計値・中央値・10、25、75、90パーセンタイル・標準偏差が使用できます。 |
- 保存をクリックして設定を適用します。
他のツールや分析モジュールでの測定基準
集計
このツールでは、測定基準とディメンションを組み合わせて、結果を表ビューに表示できます。
ツールの一般的な情報については集計を参照してください 。
チャート
チャートは測定基準をもとに作成できます。さらなる視覚化のためにチャートを設定するときは、チャートのソースとして使用するために既存の測定基準を追加するか、新しいものを作成してください。このようなチャートを使用することで、ダッシュボードやプロセスビュー分析モジュールでボードに測定基準を追加することができます。
ツールの一般的な情報についてはチャートを参照してください 。
並行比較
測定基準は、この分析モジュールの主な要素です。作成した測定基準を並行比較に追加することで、1つの画面で視覚的に比較することができます。
この分析モジュールの一般的な情報については並行比較を参照してください 。
ダッシュボード
測定基準のリストは、ダッシュボードから直接にアクセス可能です。プロジェクトで既に何の測定基準が作成されたかを確認するか、測定基準に基づく正しいチャートの作成をシンプル化するために必要な新しい測定基準を作成することができます。
重要。測定基準のリストは、必要とされるダッシュボードが含まれているプロジェクトにおいてユーザー、データマネージャまたは管理者のロールを持つユーザーのみアクセスできます。
ダッシュボードの機能に関する一般的な情報については、ダッシュボードを参照してください。