フィールドトレーニングの制限
この章では、特定の種類のフィールドのキャプチャをトレーニングするときに適用できる手法と制限について解説いたします。
反復するフィールドグループ
目下のところ、反復するフィールドグループについてはトレーニングはサポートされていません。ただし請求書の明細項目は例外です。
以下の場合は、明細項目のトレーニングを使用することができます:
- プログラムが一部の列を検出できなかったり、一部の列が誤って検出されたりした場合。また検出された値にエラーが多くみられる場合。
- プログラムが明細項目をまったく検出できないか、誤って検出してしまう場合。
詳しくはこちらをごらんください:明細項目の検証。
発注書番号
多くの場合、買い手は、発注書を記録として保存しますが、ベンダーは買い手に発行する請求書に発注書番号を記載します。(詳しくは「発注書のマッチング」を」を参照してください)。
請求書に発注書番号がひとつだけ印刷されている場合、プログラムは、他のフィールドと同じようこのフィールドを取得する方法を学習できます。発注書番号は、反復するグループ(名称は「発注書番号」)のフィールドですが、それにもかかわらず学習できます。
このシナリオでは、データは繰り返しグループの最初のインスタンスから(発注書番号シールドと合計フィールドから)キャプチャされ、追加グループの2つのフィールドにコピーされます。つぎに、プログラムは追加グループのこれら2つのフィールドをキャプチャする方法を学習します。反復グループに複数のインスタンスが含まれている場合、プログラムは最初のインスタンスのみを取得することを学習するため、ほとんどの請求書に複数の発注書番号が含まれている場合は、データセットまたは正規表現を用いることを検討してください。
- 新しいプロジェクトを作成する場合、発注書グループのトレーニングは自動的に有効になります。
- 以前のバージョンのABBYY FlexiCaptureで作成されたプロジェクトを更新する場合は、つぎの手順を実行してトレーニングを有効にしてください:
- 文書定義エディタでつぎをクリック:文書定義→ 文書定義プロパティ...→イベントハンドラ。
- そしてハンドラでは、つぎを選択→文書状態変更後。
- トレーニング可能な発注書グループの設定で、「発注書データをトレーニング可能な発注書にコピー」ルールを選択してください。
- TrainablePOグループの [OrderNumber] フィールドと [合計] フィールドのフィールド認識設定を確認してください。[認識] タブで [タイプの入力] > [標準の認識] が選択されていることを確認してください。
注:発注書グループとそのフィールドを有効にする必要があります。これらのフィールドを有効にするには、文書定義エディターを開いて、文書定義をクリックしてください。→文書定義プロパティ...→文書定義設定→追加フィールドと機能その後、選択します注文書のマッチング。
[Total] フィールドと [Amount]
[Total] フィールドと [Amount] フィールドのトレーニング結果を使用するときに、特定の制限が適用されます。汎用 FlexiLayout を適用するとき、プログラムは検知されたフィールド領域に信頼性プロパティをアサインするため、これらの制限が課されます。次に、汎用 FlexiLayout とトレーニングされた異形類似用 FlexiLayout のどちらかを選択するとき、プログラムはこのプロパティを考慮に入れます。詳細は「Training the capture of Amount fields for invoice recognition」をご覧ください。
12.04.2024 18:16:25