ライセンスにより許可されるページクオータを計算する方法
ABBYY FineReader Server 14には監査と呼ばれる新しいワークフローがあります。監査ワークフローは指定された保存場所にあるファイルを分析し、統計を提供します。この統計を、ライセンスによって許可されたページ数の計算に使用できます。
FineReader Server 14 Release 2以降は、すべてのワークフローのページの処理統計が詳細ペインに表示されます。処理されたページの合計数も、FineReader Serverノードに表示されます。
監査ワークフローは入力ファイル形式を分析し、すべての入力ファイルを以下のグループに分類します:
- 認識が必要なファイル(画像、テキストレイヤーのないPDF)、
- 変換が必要なファイル(Office 形式のドキュメント、Eメールなど)、
- 変換が必要な可能性のあるファイル、
- サポートされない形式のファイル。
各ファイルで、プログラムは許可できるページ数を計算します。
注:ABBYY FineReader Server 14では、文書メタデータの高速分析がデフォルトで有効になっています。この分析タイプを使って取得されるページ数情報は、概数に過ぎません:
- 全ファイルからページ情報を抽出することはできません。
- 入力ファイルにA4以上のサイズのページが含まれる場合には、処理中にページ数が増加する場合があります。
- 良好なテキストレイヤーのあるPDFファイルに、テキストのないページが含まれる場合には、ほとんどの場合再認識が必要となります。
こちらも参照してください:ライセンスによるページ制限数の管理。
正確なページ数を取得するには、監査ワークフローの設定ダイアログボックスの設定タブを開いて、詳しい分析を選んでください。この分析タイプは、FineReader Server 14 R3 Update 2以降で利用できます。
注:詳しい分析を使用すると、文書の処理は著しく遅くなります。
新しい監査ワークフローを作成するには、ワークフローノードを左側のコンソールツリーで選択し、ツールバーの(新規監査ワークフローの作成) ボタンをクリックします。既存のワークフローをコピーして、必要に応じて設定を変更することもできます。そうするには、ワークフローのショートカットメニューで複製を選択します。ワークフローのプロパティを表示または編集するには、適切なノードを選択して、ツールバーの(ワークフローのプロパティ) ボタンをクリックします。または、ショートカットメニューでプロパティを選択することもできます。
希望するファイル保存場所のアドレスは監査ワークフローの設定ダイアログボックスで指定します: ローカルまたはネットワークドライブの共有フォルダ、FTP/SFTPサーバーフォルダまたはSharePointライブラリ。ストレージのすべてのファイルが分析されると、ワークフローは完了とみなされます。新しいファイルを分析するには、もう一度ワークフローを起動する必要があります。監査ワークフローは、ファイルストレージのタイプが何であっても、指定されたファイルストレージのコンテンツを変更しません。
追加レポート
監査ワークフロー設定で、特定のファイルカテゴリに対して作成する追加のレポートを指定できます:
- 指定されたサイズ制限以上のファイル(メガバイト単位)。
システムの速度が落ち、その他のタスクを遅延させるため、大きなファイルの処理が好ましくない場合もあります。このレポートはどの程度大きなファイルを別途処理するか決定するのに使用できます。 - 指定された日付以前に最終変更が行われたファイル。
このレポートは、処理を後回しにできる古くなったファイルの割合を判断できるようにします。 - 重複ファイル。
このレポートにはストレージで見つかった重複するファイル、そのサイズとロケーションのリストが含まれます。ストレージを最適化し、実際に処理が必要なファイルのみを処理できるようにします。
注:重複検索を有効にすると監査ワークフローが大幅に遅くなります。
注:SharePointライブラリにカスタム列がある場合には、重複検索はDOC、DOCX、XLS、XLSX、PPT、PPTX形式のドキュメントでは機能しません。Microsoft SharePointはこの形式のファイルにカスタムプロパティを追加して変更するためです。
- 正規表現検索。
このレポートは、正規表現に一致するテキストを含むファイルに対して作成されます。
こちらも参照してください:
3/26/2024 1:49:51 PM